Top > Homicidal Liu Origin

Homicidal Liu Origin
HTML ConvertTime 0.050 sec.

原文リンク

 【英文】

【日本語】
すべてはそのたった一晩で始まった。
その夜にジェフリー・ウッズが完全に狂い、自分の両親と親愛する兄弟であるリウ・ウッズを
殺害した。
ジェフは普通の少年であることを止め、かつて彼であったものは怪物の魂となり殺すための
純粋な欲求しか持たなかった。

しかし、本当に彼の兄弟のリウはいくつもの斬り傷や刺し傷によって死亡したのか?

いや、僕は、僕の兄弟の襲撃から生き延びた。それはほとんど虫の息で、死の淵にいた。
今にも死んでしまうほど出血し、自分の止まりかけた心臓を感じていた。
だが、僕は生きていたいと必死に願って抗っていた。それはジェフを止めに行くために。

だけど視界はだんだん真っ暗になっていき、僕は気を失ってしまった。

目が覚めるまで長い時間がかかった。
気がつくとそこはとても明るい部屋で、周りには管や医療機材が置かれていた。
僕がただ体に感じられたのは、声が出せず話ができないこと。
食べることすらできないので管を使って送りこまれていた。
しかも人工肺を通してしか呼吸もできない。
ただ完全にとは言えないがそばに来た人を区別でき、そして看護師と医師の話を聞いた。
「この患者はもうもたないかもしれない、複数個所の移植が必要だろう、
彼の左の肺は崩壊し、心臓は非情にもろい、腎臓にいたってはまったく機能していない。
それでは日常生活はおろか生きることすらほとんど不可能だ」
これらの言葉は僕がどういう状態か知らせてくれて、そして生きる望みを取り去った。

その後、僕は移植手術の日をむかえる。
だが話すことすらできず、非常に深く落ち込んでいた僕は、そうなってもまったく喜べず、
喜ぶのは回復した時のために取っとくことにした。
看護婦が僕に挨拶しにきた。
「こんにちは、私はスーザン。私はあなたに最高の幸運が訪れるよう祈ってます。
あなたはとっても強い人よ、だってあの悲惨な出来事から生き延びたんですもの。
じつは私は個人的にあなたの看護を担当したかったの、あなたの強さに感心してるから。
あなたがこの病院を去る時は、無事に元気になって退院する時と願ってます」
その人は僕の頬にキスをすると顔を赤らめていた。
彼女がとても綺麗な女性であったと否定できないが、僕はここから生きて出られるかどうか
肯定できずにいた。

時間がきた。僕が生きるか死ぬか、そこで決定される時間が。
医師は僕を見て言った、非常に強く若い青年で長いの時間を生き延びた、
これなら生きられる可能性がある、と。
僕はマスクを付け麻酔をかけられたのに、なぜだか彼らが僕に何をしているのか感じていた。
その瞬間、戸惑ってるうちに僕の心臓に冷たい刃が突き刺さるような感覚がした。
最初の切開は最も苦痛だった、その後、何かが皮膚を開きはじめ、
激痛はそれぞれが次の工程へ行くにつれより強烈になっていき、
それぞれの切りつけはその前りよもさらに痛みを増し、
ほとんど痛みを伴う手術は彼らが僕の心臓を切取りはじめた時まで、
身体の外へ出された時まですべて感じていた。
それはまだ拷問のほんの始まりにすぎなかった。
耐え難いほどの痛刻の時間、身体のあちこち切り刻まれて、
彼らは僕のすべての部位を取り換え、それらすべて縫い合わせていき、その一連の体を介する
痛みは残されていた僕のなけなし正気を破壊し、粉々にしていった。
何日か過ぎ、動くことすらできずベッドで過ごす日々が続き、誰かと話しすらできず、
ただそばで看護師が話している声に耳をかたむけるしかできなかった。
スーザンは昼も夜も僕と一緒にいてくれて、話しかけ、励ましかけてくれて、僕はそれで
だんだん生きたくなってきた。
彼女は意識を取り戻した僕に本当に会いたいと言い、僕の声を聞きたいと望んでくれた。

一週間が過ぎた、彼女はとても頻繁に会いに来てくれ、そのたびに歌を聞かせ、
一日中読み聞かせをしてくれていた、そんなある日のこと。
身体を動かせるようにするリハビリをはじめる前に、彼女はささやいた。
「今日こそ、あなたが目覚めますように」
この言葉を言い終わってから彼女が僕にキスしてくれると、僕は自分の体が動くのを感じた。
やっと目を開けられると、僕は彼女を見ることができた。
目覚めた僕を見た彼女はとても喜んで涙を流していた。
「こんにちはスーザン、僕はリウ・ウッズ」
彼女は唖然としていた。
「本当に、信じられない……。
あなたの兄弟のジェフ・ウッズかしら? 彼はしばらくここにいました。
それはとても酷く悪い状態で、私は彼が自分の家族を狂って殺したと聞いていたから。
どうして生き返ったんだ、リウ? と彼は言っていました。
その三日前には、彼が若い学生を誘拐して漂白剤やガソリンをかけ、生きたまま焼いて、
彼はその現場から逃げだして見つかっていなかった。
自宅に彼はまだいるらしいとか。
被害にあったと思われてる他二人の遺体も見つかってないの。彼女たちはまだ生きてるん
じゃないかと噂されてる。
でもジェフは自分の兄弟がどうなったのか知らなかったみたいでした。

それからあなたを運びだした人たちが兄弟の寝室に、つまりあなたが倒れていた部屋で、
壁に彼が血で書いたらしい文字を見つけてる。
【眠りにつけ(go to sleep)】と。
そして浴室にも文字があって【笑顔(smile)】と鏡の中にあったそうよ。
私はとても深くご両親の死を悔やんでいます。
私は心から、あなたが再び悲劇に巻き込まれないよう願ってるわ。
だからあなたが危険な家に帰らなくて済むように、しばらくは私の家に泊まりませんか?
もっとも、それはあなたが回復して退院してからですが。
私の両親は車の事故で亡くなってしまって今は一人で住んでて、
だから気にせず空いてる部屋を使って下さい」

スーザンの申し出を僕は受け入れた。
「退院できたらきみを夕食に誘いたいな、きみの好きなとこでいいから。
だけどその前に、僕は服を取りに家に戻らないと。できれば一緒にあの家へ、一日だけ付いて
きてくれないかな、どうしても行く必要があるんだ。
それに、僕はもうあの家にいたいとは思えない、きっとあいつも居ないと思う」
怖かったが彼女も不安そうだったがうなずいてくれた。
次の日から、彼女は僕のとこへ来てくれると毎日一緒に笑い、二人の距離はとても近づき、
ほとんどそれは恋人同士のように思えていた。
僕は彼女に恋人になってくれるかどうか思い切って尋ねた。彼女は言う。
「ええ、リウ、私あなたの恋人になりたい、じつは私もあなたにそれをお願いするつもりだっ
たんだけど、なんて言ったらいいか分からなかったの」
彼女は傍にきて互いにキスを交わした。
僕の人生はすべて変わってしまったが、今はとても幸せだった。
この人が僕の新しい家族になってくれたから。

退院の日、僕にとっては生まれ変わった最初の1日目のように思えた。
スーザンは両手を広げて僕を抱きしめ喜んでくれた。
そして、まだ日もあったため僕は彼女の家に行く前に、服を取りに実家へ行きたいと言うと、
彼女は答えた。
「ええ、分かってるわ。でもその前に、身を守るために何か支度しましょう、
もしかしたらあなたの兄弟がまだ出入りしてるかもしれないわ」
僕はうなずいた。
「そうだね、それじゃあ二つほど肉切り包丁と、いくつか鎮痛剤と注射器。
自分たちに必要になるかもしれないから縫合セットと救急キットも持って行こう、
割れたガラスとかでも傷を作るかもしれないからね。
そしたら傷を洗うために新鮮な水も必要かな。ついでに冷蔵庫からソーダ缶も持って行こう、
のどが渇いた時のために」

僕たちは彼女の家へ行き、身を守るための支度をした。
それから僕の私物を運ぶためにリュックサックも用意した。
そして僕は自分の家に帰って来た。彼女は強く僕の腕を掴んでいたので、僕は言った。
「怖いことなんて起きないよ、きっともう大丈夫だ」
僕は落ち着かせるため彼女にキスしてから、
閉鎖されたドアの前へ行って蹴りを入れると開けた。
中へ入った僕たちはまず、壁中に染みついたおびただしい血を見た、僕の両親の血だ。
それからキッチンの前を通りかかるとガソリンのポリタンクを見つけた。
それに漂白剤の空き瓶といつくかのマッチが散らかっていた。
僕たちは念のため家の中を見て回ることにした。
ドアが開いてるバスルームを覗くと、鏡にあった文字を見た。
【Smile(笑顔)】と血で書かれ、その下のシンクと床は血で覆われていた。
僕の家はどこもかしこも血で汚れていた。
次に僕たちはその横の部屋へ行った。
そこは両親の寝室でベッドにある血に染まったシーツを見た。ここも他と同じ有様だった。
血で汚れ染まっている。
次に僕たちはこの家の中でもっとも入りにくい不穏な場所へ行く、僕の部屋だ。
スーザンが言っていた通りの言葉が壁に血で塗りたくられていた。
【Go to Sleep(眠りにつけ)】
僕は自分のクローゼットの中から必要な私物を探す。ノートPC・laptop、MP3、携帯電話、
そして服、これらは血で汚れてなかった。
部屋を見回すとフラッシュバックが起きた。
僕を不穏な目で見つめるジェフの顔が脳裏を過ぎり、その手には血まみれのナイフが握られ、
狂気に駆られた彼を鮮明に思い出した。
『シィィィィ、今すぐ眠れ』
その記憶は僕に残されたわずかな正気を崩壊させた。
僕はスーザンに必要な物はリュックに入れたと言い、バスルームへ行き、そこにあったナイフ
を拾うと呟いた。
「ジェフ……、今度僕と会うときは二人とも死んでて血まみれの地獄にいるだろう」
その後、僕はスーザンに話した。キスをしてからこう言った。
「僕は大切な物すべて失った、そして、僕はここへ自分の物を取りに戻ったけど、
本当はジェフに会いたかったのかもしれない。
両親を殺して、僕を殺そうとしたあいつに復讐するために。
だけど僕は今スーザンを愛してる、なのにきみまで危険なめにあわせて死なせてしまうとこ
だった。そしたら僕はきみを失ってとても後悔していた」
僕は殺すつもりでいた、僕は、いや、僕にはジェフをそうするなんてできなかっただろう。
そうなった時スーザンまで殺されてしまうところだった。
そんな僕を彼女は許してくれて、この家に戻ったとこで我に返ったのかもしれないと
彼女は言ってくれた。
「大丈夫よ、リウ、私はあなたを愛してるわ。だってあなたは私が危険だと気づいてくれた
じゃない。そして私たちの家に無事帰ることができるんだから」
僕たちはキスし、家から出るとタクシーを呼んで自分たちの家に帰った。
僕はバスルームに入った。

シャワーを浴びながら、家族と一緒に過ごしたすべての時間を思い出していた。
母さんと、父さんと、そしてジェフと僕の子供の頃のこと。
僕たちがやったふざけたイタズラ、僕たちが一緒にしたいろんな楽しかったこと、
家族と過ごした日々の喜び、僕は悲しみが込み上げてきて弔い始めたが、
落ちる水音が僕のすすり泣きを溺れさせ掻き消した、だから、問題ではなかった。

最初の夜は僕にとってトラウマとなった。
それは残酷な事故よって狂ってしまったジェフに殺される時の生々しい悪夢で、
僕ははっきりとジェフを見るた。そして、彼も僕を見てこう言った。
「リウ、なんでお前は俺が言ったように眠らないんだ?」
僕はとてつもない恐怖で目を覚まし、スーザンがその声を聞きつけ部屋に走って来た。
「どうしたのリウ? 大丈夫?」
僕は答えた。「ああ……ただの悪い夢だから、心配しないで」

翌日、目覚めると僕は長い間忘れていた好い香りを感じた。
それは焼きたてのホットケーキの匂いだった。
ダイニングへ行くとスーザンがいて朝食を準備していた。まるで母さんのようだった。
彼女は僕におはようを言ってくれて座って食べ始める。

どれくらいの間、誰かから愛をこめて作ってもらったホットケーキを食べてなかったろう?
分からなかったが、そして味は……とても最高に素晴らしかった。
僕は再び愛しさを感じることができたが、でも、幸せは長くは続かない。
僕は自分が狂っていくのを感じていた。
日がたつにつれ、スーザンは僕の母さんをとても思い出させた。
それでも、キッチンからナイフを取って僕は部屋に向かっていた。
彼女は僕とデートに行く準備をしていた。
彼女はとても美しく見えるし、僕は彼女を殺そうなんて思えなかった。
彼女のことをあまり知らなくても、共に過ごした日々を考えるといつも愛を感じないこと
などなく、僕もたしかに彼女を愛している。
でも僕はますます気が変になっていた。
ずっと僕の心にはナイフが突き刺さったままのようで、それを取り去ることはできなく、
日々の生活の中でそれはどんどん深くなっていた。
僕は彼女を殺さなければならない、その考えが僕の頭から離れなかった。

映画館を出て僕たちは家へ歩きながら、僕は言った。
「ねぇスーザン、僕はきみを愛してる、でも、僕の中に何かがあるんだ……
それはどんどん僕の中で大きくなっていて、そのなんだか分からないものを僕は抑えてる。
だから、僕に何かあったとしてもきみを愛してることに変わりはないと分かってほしい」
そう言った後、路地から強盗がやってきてスーザンのバッグを奪うと彼女を傷つけた。
僕は激怒し大切なスーザンを傷つけた者を殺すと決めた。
ジャケットに隠していたナイフを持つと僕は奴を追いかけた。
僕の最愛の人の財布を盗んだ奴を捕まえ、路地へ引きずり込み、そいつは必死に謝罪してたが
僕はこの男の人生を奪いたかった。だがその前に僕はスーザンに言った。
「先に行ってて、きみには見せたくない、僕の愛するスーザンだけには。
それにきみだって見たいと思わないと僕は思う」
彼女はできる限り走り去った、僕はそれを見届けると男に言った。
「スーザンを傷つけたお前を許さない、彼女はとても善人だ、そう純粋なほど。
それを傷つけたのはとても重い犯罪だ、だから、僕はお前の人生を奪う。
それでお前は彼女を傷つけたことへの支払いをしろ」

僕はナイフを振り上げると繰りかえし彼を刺しはじめ、男の目に苦しみを見ることができた。
それでも僕は彼がいくつもの刺し傷で死亡するまで、刺し続けた。
僕のレザージャケットは酷く返り血をあびてしまいそれを拭き取らなければならなかった。
その日は暖かい気温だったので、上着を脱いでたたむことができた。
そして最後に殺した泥棒を殺人現場の路地に隠した、路地にはあまり人が来ないので見つかり
にくいだろう。
僕は路地を出て、急いで角のカフェまで走りそこでスーザンに追いついた。
彼女は無事だった。僕はバッグを渡し、彼女の傷を確認して簡単な布を包帯代わりに当てた。
僕はジャケットを隠しながら感謝している彼女を見ていた。
スーザンを慎重に家へ連れ帰り、彼女の部屋へ行きベッドに横にならせ、僕は言う。
「スーザン、僕はあんなことが起こるなんて思わなかった、でも、僕は1つ気づいたよ、
もう誰にもきみを傷つけさせない。
今日からきみが恐ろしいめに遭うことは決してないだろう、
誰もきみを傷つけることはできないだろう、そう僕が誓うから」

僕は彼女にキスをし、シャワーを浴びに行った。
僕には彼女を殺すことなんてできないと気づき、僕にとって彼女がこの世のすべてで、
愛することができる唯一の人だった。
しかし、路地で男を殺した時、僕は楽しんでいた。
そして、人を殺すなんて僕には抵抗があったが、だけどその時から、
僕は罪のない人を傷つける者を殺すと決めた。
僕には関係ない邪悪な行いをする者達を、
そして何より、そいつらがスーザンを傷つけられないように殺す。

数日がたった、僕によって多くの者が殺されていたが、しかし、返り血によってズボンが
何着も汚れてしまって腹立たしく迷惑だった。だからレザーパンツを買うことにした。
これからも殺しをするために目立たない色のジャケットとズボン、両方ともレザー素材だ。
これらは簡単にホワイトガソリンで洗うことができそうだった。

殺しはだんだん退屈な習慣になっていた。ただ刺し殺すだけでは非常に反復的で簡単すぎる。
だから、僕はもっと豊富な歪で狂った方法をやってみることにした。
それらの内容は、ガソリンで生きたまま焼いたり、麻酔なしで彼らの腸を引きずりだして
互いに強制的に食べさせ、他はバラバラに切って野良犬に与えたりした。
しかし僕は一人も罪のない人間は殺してない。ただ犯罪者や凶悪犯だけを殺す。
僕はヒーローみたい? 違う?
犯罪者たちは最期までもっとも恐ろしい形で苦しめられ、毎日毎回、もっとも恐ろしい殺り方
で、ただ殺すための狂った作業に過ぎない。
家に帰ると、僕は犯罪者の血を洗い流し、その後はスーザンと充実した時間を過ごしていた。
その日、僕は夕食に彼女を招待した。
僕はレストランでコックの仕事をもらい、よく働いていた。
その稼ぎで僕はもっとも綺麗な店を予約した。ろうそくの明かりに照らされる中、僕は言う。
「スーザン、僕たちは付きあってからほぼ1年になるよね、きみだけが僕の人生でただ一つの
愛だと思ってる、きっと僕はきみ無しでは生きられないだろう。
だから僕はある提案をしたいんだけど」
僕は彼女の前にひざまずいて、自分のバッグから指輪を取りだした。
「きみは僕と結婚してくれますか?」
彼女はとても喜んで目に涙を浮かべて僕に言った。
「本当にリウ、私はあなたと結婚したいです」
その後、僕たちはレストランを出た。
僕は人生の中でこれほど幸せを感じたことなんて無かったのに、しかしそれも、
銃を持った男がやってきて、彼女を撃つまでだった。

僕は激しい怒りと憎悪に満ちて男を追いかけたかったが、しかし、スーザンを一人残すこと
などできなかった。酷く出血し、彼女は死にかけていた。
僕は急いで最寄りの病院へ連れて行くと、医師は僕に言った。
「非情に危険な状態です、
このまま目を覚まさない可能性があります、最悪の事態を考えておいてください」
僕は彼女を撃った男を捕まえに行った。そいつの顔は決して忘れない。
奴を見つけるまで僕は通りを歩き回り、見つけ出すと奴が意識不明になるほど殴り続けた。
そして奴に言う。
「お前は僕の人生の中でもっとも最低な野郎だ、
お前のせいで僕のスーザンは死の危機に瀕してる、お前にはお前の人生で支払ってもらうぞ」
奴は僕の話が終わった瞬間に死んだ。

僕が病院に戻ると、医師からスーザンが目覚めたと聞いた。
僕は彼女に話すつもりでいた、僕が今までしてきたことを。
そしてスーザンのる部屋につくと、彼女は僕を見て言う。
「リウ? あなたなの? 来てくれて嬉しい。
私はこれぐらい耐えてみせるわ、だってあなたはもっと酷い状態を耐えたんですもの。
大好きよリウ、死にたくない、だって私がいなくなったら、あなたは死のうとするでしょう、
私の愛するあなたはそういう人だとよく知ってるわ。
私はあなたが今まで何をしてたかも知ってる、犯罪者を殺してたと知ってるわ。
それはとても素晴らしいと言えることじゃないけど、それがあなたのやらなければならない
ことなら、止めないでリウ」

僕と彼女は話し続け、その中で彼女が言ったことについて僕のすべて話した。
僕は失いたくなかった、この世で僕に残された唯一の大切な人を失いたくなかった。
医師がやってきて言う。
「ウッズさん、手術を始めますので移動いたします」
彼女は手術室に運ばれ、その3時間は永遠のように感じた。
僕は絶望に打ちのめされ自分の目をえぐりだしてしまいたかったが、
スーザンはきっと助かるという希望が僕の精神を保たせていた。

手術は終わり、すべてを担当した医師は言う。
「手術はすべて成功です。
彼女の容態は安定して、朝には目を覚まして2週間後には退院できるでしょう」
その言葉に僕はとても興奮して、スーザンが助かったと知って平常心を取り戻した。

僕は彼女が目覚めるのを待って1日中部屋にいた。そして彼女は目覚めると僕にこう言った。
「あなたは誰、私の両親はどこ?」
その言葉は僕を悲しみで満たした。スーザンは僕を忘れてしまった。
それから、僕は二人の思い出を必死で拾い集めた。
彼女が完治してから、僕たちが最初に出会った病院へ連れて行った。
すると彼女は言う。
「あなたが、あの時のリウ? すっかり変わってしまったのね」
彼女は思い出し始めた。
僕の昔の家にも連れて行くと、彼女はそこであったことを思い出してくれた。
その一週間、僕は彼女を連れて二人の貴重な思い出の場所をめぐった。

僕が結婚を申しこんだレストランへ僕たちが着く頃には、彼女はすべてを思い出し、
僕を抱きしめてくれてこう言った。
「リウ、私ぜんぶ思い出したわ、私が治るまで一緒にいてくれて本当にありがとう」
そして僕は言う。
「きみだって僕のために同じことをしてくれたじゃないか。
きみへの借りは返しても返したりないほどだよ、スーザン」
僕は彼女にキスをし、そして僕たちは帰ろうとした時、彼女は苦しみだした。
僕は悪い予感の恐怖を感じ、彼女を病院へ連れて行った。
再び病院に戻り、僕はただ彼女に愛してると言うしかできなかった。

僕たちには互いが必要なのに僕だけを残して彼女が逝くはずがない。
僕は医師の知らせを待つためにそこに残った。
医師は来て僕に言った。
「まことに残念ですが、先ほど彼女は息を引きとりました」
その言葉は悲しみと憎しみで僕を満たした。
僕は医師の襟首を掴み、遠慮する理由はなかった。
僕は病院内にいる全員を殺し始めた。男も、女も、子供から病人までそれらすべてを殺した。
彼女と生きるために他人を殺せなかったが、もう彼女はこの世にいない。
彼女をこんなふうに殺してあげられなかった、そうしてあげられることももうできない。
しかしそれは避けられなかった、僕の服が罪のない純真な人の血にまみれることも。
手が血だらけになると、僕は次に取り掛かるため視線を変えた。
僕はそうすると決めていた。
メスを手に取ると、自分の心臓のあたりの胸を開き切りつけ始めた。
スーザンのイニシャルと彼女の死亡時刻、僕たちの記念日、僕たちが出会った日。
その後で、僕は針と糸を取に行って自分の唇の端を笑顔になるよう縫い付ける。
誰にも僕の内面が苦しんでると知られないように。
それが終わったら、僕は家に帰った。
殺しに使い慣れたレザーの衣類や道具を残さず持って、もう戻らない。
今から、僕はすべての人々の死を望んでいる。
だけど僕が死ぬとき、僕はそれを見ることができない。
しかし、殺すことが僕の慰めなんだ。
きみが僕を見れば、なんの躊躇もなくきみの幸せを奪うだろう。
そして、きみは情け容赦なく非常に悪質で歪んだ方法によって死ぬだろう。
きみは僕に会う前、自分の身体がどんなだったか分からないほどに。

ホミサイダル・リウ、それはジェフ・ザ・キラーの生存者。
原作者:不明
和訳転載元


ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS